ヒラメ
ヒラメは、千島列島から九州、南シナ海付近まで分布しています。水深200m以浅の海底に生息していて、砂の中に潜ったり、背景に合わせて体色を変化させたりして、目だけをギョロつかせ、魚や甲殻類などの獲物をまっています。
天然の海では、ふ化から1年で20~30cm、2年で約40cm、3年で約50cmになります。
なお、茨城県では漁業者自らが、30cm未満のヒラメを「獲らない、売らない、食べない」と決め、遊漁者の協力も得て、ヒラメの資源保護に努めています。
生産の流れ
親魚養成
冬から春にかけては、徐々に水温を上げたり、照明時間を長くするなどして、水槽内で自然に産卵を促進します。 |
採卵・ふ化
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餌料培養
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種苗生産
飼育中、生まれた日が同じであっても成長が異なり大きい稚魚や小さい稚魚が現れます。これは遺伝的な原因や飼育環境によるものですが、そのまま飼育すると大きい稚魚が小さい稚魚にかみついたり、とも食いしたりします。そこで一度、取りあげて、大小の選別を行い、稚魚の大きさを揃えてから再び飼育します。 ふ化後40~45日で3cm、60~65日で5cmになります。 |
中間育成
放流
栽培漁業センターで育ったヒラメの稚魚は、餌や飼育環境等の影響により、体の裏側の白い部分にも黒色や茶色に着色する体色異常が見られます。この着色は放流後に成長しても残るため、これが標識となり、放流魚と天然魚が識別できます。これを利用し、産地市場では漁獲されたヒラメの混獲状況を調べています。 このように、放流魚は体の裏側の体色異常が特徴ですが、生態や食べたときの「味」、「肉質」などは天然魚と違いがないことがわかっています。しかし、市場では天然魚よりも安く取り引きされており、栽培漁業センターでは、体色異常をなくしたり、制御できるような技術開発も行っています。 |